kotoseiryu888’s blog

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『手紙は憶えている』 2015年製作のカナダ・ドイツ映画

 

 

彼の最大の失敗は年を取りすぎたことだ。

 

老人ホームで認知症を患う主人公のゼフ。友人のマックスが書いた手紙をお守りのように肌身離さずポケットに忍ばせ、老人ホームを飛び出し、ある男に会いに出かける。アウシュビッツで自分の家族を殺した犯人を捜して。果たして彼は犯人を見つけることができるのか?復讐を果たすことができるのか?

 

最初この映画のタイトルや主人公を見た時、手紙、老人とくればほのぼのしたものかと思ったが、そうではなく、見終わったときの気持ちは空虚だった。面白さはなかったが、考えさせられる映画だった。そういう意味では世間に一石を投じてくれた優秀な作品であったといえる。

 

彼の最大の失敗は年を取りすぎたことだ。

この映画の原題は、Remember(思い出す)である。

原題を見れば、カンのいい人なら映画の結末がわかるかもしれない。

なかなかいい邦題を付けたものだと思う。

 

戦争や大虐殺の悲惨さを忘れないように、当事者ですら忘れてしまうほど年月が経ってしまった今、その思いを忘れることがないようこの映画は作られたのかもしれない。

 

この作品は2015年にカナダ、ドイツ共同で作られ、ヴェネチア国際映画祭トロント国際映画祭などに出品されている。

 

主人公のクリストファー・プラマー

映画「サウンドオブミュージック」でゲオルクを演じていたそうだ。名実ともに息の長い俳優さんである。